プラットフォームの使用事例の確認
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- プラットフォームの簡単なユースケースについて説明する。
- 複数の部署間でプラットフォームを使用する理由を見つける。
少ない労力で大きな影響
Salesforce Platform は、迅速な行動を支援します。たとえば、以前は手作業で行っていた作業をより合理化されたプロセスで置き換えることで迅速化を実現します。ここで少し立ち止まって、Salesforce Platform でどのようにビジネスを加速できるかについて話しましょう。
このプラットフォームの利用方法を学習するときに、最初に取り組む必要があるのは、大きな影響があり、かつ実装が容易なプロジェクトです。理想論に聞こえますが、このプラットフォームは、最小の労力で大きな変化を起こす多くの機会をもたらします。
DreamHouse の例について考えてみましょう。Michelle と同僚のブローカーは、多くの場合、メールを使用して特定の物件について話し合っています。Michelle は同じ物件について話し合う複数のスレッドに参加することがありますが、混乱しがちです。大量のメールがあり、詳細がどこにあるかわからなくなります。さらにブローカーが詳細を見落とすと、物件を売り損ねたり、ミスをして購入者に影響を及ぼしたりすることがあります。
では、Salesforce Platform はこうした問題にどう役立つのでしょうか? DreamHouse Realty の場合、前の単元で D'Angelo が [Property (物件)] カスタムオブジェクトを作成しました。このカスタムオブジェクトを作成するたびに、自動的に Chatter フィード追跡という機能を利用できるようになります。Chatter フィード追跡は、複数の人が特定のレコードに対してコメントやコラボレーションできる手段を提供します。ディスカッションと決定はレコードに保存されるため、誰もが重要な決定について最新の情報を入手できます。Michelle とそのブローカーは、特定の物件に関するディスカッションにもうメールを使う必要はありません。
1 つのカスタムオブジェクトを作成することで、組織のコラボレーション方法をすっかり変えることができます。少ない労力で大きな影響があります。プラットフォームを使用して開発を開始するときには、次のようなプロセスがないか注意します。
- 大量のメールをやりとりしてコラボレーションする
- スプレッドシートを利用する
- ローカルドキュメントを共有する
- 時間集約型かつ反復型の手動手順が含まれる
- 少数の部門にしか影響を与えない (まだ学習中の場合は、関係者数を最小限にする必要があります)
こうした特質を持つプロセスは、Salesforce Platform 導入後の早い時期に取り組むプロジェクトとして適しています。
プラットフォームのその他のユースケース
DreamHouse の例では、Salesforce を使用して不動産エージェントの住宅販売促進を支援しています。プラットフォームをカスタマイズすることで、営業部門だけでなく、他のビジネスタスクの多くも支援できます。Salesforce 上に構築可能な方法をいくつか見てみましょう。
プラットフォームの人事部門でのユースケース
DreamHouse の人事部門で働く Julian は危機的状態に陥っていました。数十件の求人に対して、数百件の応募があります。応募者が採用された後は、トレーニングを準備して、ハードウェア申請を送信しなければなりません。こうした作業すべてで多くのデータが作成されます。Julian はそのすべてを管理するのに四苦八苦しています。
そこで D'Angelo が救いの手をさしのべます。
D'Angelo は、Salesforce Platform を使用してカスタムアプリケーションを作成し、DreamHouse の人事担当者が採用および新人研修プロセスを合理化して自動化できるようにします。このカスタマイズアプリケーションでは、次のような操作が可能です。
- 求人をリストする。
- 求人ごとに応募者を保存する。
- 採用マネージャーに自動アラームを送信する。
- オリエンテーション計画とトレーニング計画を保存する。
- 機器の注文を管理する。
- 従業員の休暇を管理する。
このプラットフォーム上で作成される他のアプリケーションと同様に、D'Angelo が作成する人事アプリケーションは、Salesforce モバイルアプリケーションでも使用できます。そのため、人事担当者は、オフィスでも、人材募集説明会で外出していても、応募者と新入社員を管理できます。優れものですよね?
プラットフォームのIT 部門でのユースケース
IT 部門の Regina も疲れ果てています。大量の IT チケットが絶えず送られてきて、どの問題も緊急に見えます。誰に頼めば、この激流のようなチケットをさばくのを助けてくれるでしょうか?
もうおわかりですね。身近にいる親切な Salesforce システム管理者 D'Angelo です。
CRM と同じ場所に IT チケットシステムを構築すると、多くの利点があります。そこにはすでにユーザーと情報のすべてがあります。ユーザーごとのケース追跡や、IT 部門と従業員間のコラボレーション促進ができます。他にも Salesforce Platform を使用して IT 部門を合理化する方法として次のようなものがあります。
- レポートとダッシュボードを作成して要求を集計し、分析する。
- 要求の受信時、完了時、または更新時に確認メールを送信する。
- 受信要求をキューに追加する。
- 従業員の要求用にカスタムフォームを作成し、よくある問題について知識ベースを作成する。
- 従業員のハードウェア資産を管理する。
合理化された IT プロセスにより、ユーザーの満足度は向上し、IT 部門は個別のシステムの保守ではなく、インフラストラクチャの構築により多くの時間を割けるようになります。
プラットフォームのさまざまな部門でのユースケース
そろそろ、皆さんも自分のプロジェクトのアイデアが湧いてきたのではないでしょうか? 以下は、異なる部門でのユースケースの例です。
従業員の部門 | プラットフォームのカスタマイズ目的 |
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財務 |
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商品 |
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サプライチェーン |
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業務 |
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アイデアがもっと必要な場合は、リソースセクションで Salesforce のお客様のプラットフォーム使用例を参照してください。